被災地、石巻の缶詰
小早川です。
先日、知り合いの埼玉県在住の経営者の方が訪ねてこられました。
お土産に東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市の缶詰を
持ってきてくださいました。
水産加工会社の倉庫にあった100万個の缶詰が、
津波の襲来を受け、瓦礫とヘドロでラベルもはがれ、
商品の識別も売り物にならなくなったそうです。
その缶詰をひとつひとつ綺麗に洗浄し、
義捐金を下さった方にお礼としてお渡ししているそうです。
今回その缶詰をお土産としていただいたのです。
ニュース等でも巨大鯨缶詰の映像が報道されましたが、
木の屋石巻水産さんの缶詰です。
http://kinoya.co.jp/eccube/
ラベルも、製造年月日の印字も何もないので、
中身は何が入っているかはわからず
闇鍋らなず、闇缶。中身お楽しみとのこと。
3月の震災から、季節は巡り、夏の計画停電も終わり、
TV等で報道される時間も次第に少なくなり、
震災のこともなんとなく風化してきたこの頃でした。
しかし、被災地の方は今でも以前として
不自由な生活を強いられ、家族を亡くされた方の心の痛みも
消えることはないと思います。
今回、この缶詰をいただいたことで、
改めて震災の重い事実を考えさせられました。
「対岸の火事」で自分だけ平穏に暮らしていたことが
恥ずかしく感じられます。
休日の夕食の際、家族で缶詰を開けて心して食しました。
中身は「身欠きにしん」でした。
お土産に持ってきてくださった方が既に義捐金を支払って下さって
いるのですが、他人事で何もできていない自分が恥ずかしく、
ほんの些少ではありますが、
木の屋石巻水産様に義捐金を送金させていただきました。
時とともに風化するのは、本当に怖いですね。
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