小早川です。
最近に気になっている言葉のひとつが「先憂後楽」です。
先日読んだ経営者の勉強会の小冊子の裏表紙に掲載された
元横浜市長の中田宏氏が寄せたコラムでこの言葉を目にしました。
また、今日届いた経営コンサルティング会社のメールマガジンにも
この「先憂後楽」についてのコメントが書かれていました。
私がこの言葉から連想したのは、小学校時代の給食です。
今はかなりタフな胃袋をしていますが、
子供のことの私は、小柄で痩せておりとても小食でした。
しかし、当時(いつの時代?)の給食はカロリーベースをかなり
高く設定していて、残さず食べるのはとてもつらかった記憶があります。
嫌いなものから食べて、好きなものは最後の楽しみにとっておく、
それが給食を完食するコツでした。
と、低次元の連想はさておき、
この「先憂後楽」の由来は、中国・北宋の政治家、范仲掩が
「岳陽楼記」の中で述べた
「先天下之憂而憂、後天下之楽而楽」にあります。
この意味は、
人々が心配する前から物事を憂い、
人々が楽しむのを見届けた後に自らが楽しむ
というリーダーの心構えを示したものだそうです。
確か松下幸之助氏も同様のことを著書等で述べておられた気がします。
開業したことで、ある意味、給食の嫌いなものは残してもよいし、
お腹が一杯なら全部食べる必要もない、好きなものだけ食べればよい
そんな自由な環境にあるのが今の私です。
制するものがないため、ついつい自分が楽をすることを考える。
苦しいことやつらいことから逃げ、楽しいことだけしていないか、
「先憂後楽」の言葉から、とても反省させられるものがありました。
まずは、苦労や大変なことは自らが率先して行い、
楽しいことは、みんなが楽しんだあと一番後からで味わう。
自分の役割を認識し、常に自分を律していきたいと思いました。