小早川です。
昨日は、仕事中に時間を割いて「日本理化学工業」の会長の大山泰弘氏の
講演会を聴講してきました。
なんと表現してよいかわかりませんが、とても重いことで、
軽々しく私が論じるテーマではないと思いました。
日本理化学工業は、国内シェア30%を占めるチョークのメーカーで、
従業員72名中52名の知的障がい者雇用をしている会社です。
50年前から知的障がい者の雇用に取り組んでおり、
15歳で採用した女性社員が65歳になってもまだ勤務しているという
実例もあります。
大山会長は
障がいがあっても、ひとりひとりの理解度に合わせて仕事を与え、
能力に合わせた作業方法を工夫改善すれば、立派な労働力として
活躍してくれるというお話をされていました。
人間の究極の幸せとは、
人に愛されること
人に褒められること
人の役にたつこと
人から必要とされること
これらの4つの幸せは働くことによって得られるという
大山会長の言葉が非常に印象的でした。
これらは、障がい者の施設に入っていたのでは得られない。
働くことで得られるのだ。
一生働く幸せや喜びを知らずに施設で過ごすことが
障がい者にとって幸せなのかともおっしゃっていました。
これまで、自分に関係のないことと思っていたことが、
とても身近に感じられ、無関心はよくないと心から反省させられました。
私は、ただ単に、本に掲載されていた会社のお話だからという理由で、
とても軽い気持ちで講演を聴きにいきました。
でも、そこには、知的障がい者のお子さんを持つお母さんも参加しており、
中学3年生のお子さんを持つお母さんが大山会長に質問をした場面では、
なぜか胸が一杯になりました。
「うちの子は、健常者に生まれてきてくれてよかった」と思う自分勝手な気持ち、
自分でとても情けなく感じました。
せっかく社会保険労務士という仕事をさせていただいているのですから、
障がい者雇用に関してお役に立てることを探してみよう。
何か小さなことでも自分にできることから始めててみようと思いました。