生きる希望
小早川です。
顧問先企業様から、ご相談を受けました。
「ある社員が重篤な病気で手術をした。まだ完全に回復はしていないが、
短時間でよいので働きたいと申し出てきた、どうしたらよいか?」
「実務的な面からいうと、この方の場合、4時間以上働くと健康保険の
傷病手当金が受給できなくなるので、中途半端に働かない方がよいですよ。
ある程度病状が回復するまで、しっかり療養してもらった方がよいと思います。
そんなアドバイスをさせていただきました。
そんな時、やはり同じような病気で、長期に亘り療養している別の顧問先の
女性社員の方のお話を耳にしました。
あまり、病状が思わしくないと伺っていたのですが、そんな中、
以前から自分のライフワークとして非常に熱心に取組んでいた”ダンス”の
大会に出場したというのです。
どうしてもまた踊りたかったというお話でした。
その方にとってダンスは生きる希望なのかもしれません。
もう一度、パートナーの方と踊りたいその一念が、奇跡を起こしたのかも
しれません。
今回私は、実務的なことや、会社のリスクなど一般的な判断基準から
アドバイスをさせていただきましたが、
その社員の方にとっては、会社で働くことが生きる希望なのかもしれません。
人との関わりの中で自分が必要とされていることや、誰かの役に立っている
ことを実感することが生きる希望につながるのではないかと思います。
人の身体と心は密接につながっているのだなと
改めて感じさせられました。
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