モラルサーベイ
小早川です。
昨日顧問先企業に伺った際に、
モラルサーベイ(従業員意識調査)の結果を見せていただきました。
調査機関に依頼して、モラルサーベイを行ったとのことですが、
非常によい結果が出ていたので、驚きました。
まず、「会社の目的や目標が明確に示されている」という項目の数値が
非常に高くなっていました。
社長に伺うと、全体会議や朝礼などで毎回毎回、会社の存在意義や目的を
従業員に対して繰り返し伝えている結果だとおっしゃっておられました。
また、給与に対する不満が少なかったことにも驚きました。
失礼かもしれませんが、この会社は従業員の給与水準が決して高いわけでは
ありません。
しかし、従業員があまり不満に感じない原因を社長が解説してくれました。
「まずは業績をガラス張りにしているということ、仕事の内容と責任に応じた
給与の水準を公開していること、それらを行っているので、
不満が少ないかもしれない。」というお話でした。
こちらの会社は、従業員とのコミュニケーションもこまめに密にとっており、
これまでに解雇や残業代の未払いなどの労使トラブルが発生したことが
ないのです。
創業して10年あまりとまだ社歴の短い会社ではありますが、
ランチェスター戦略、ロングテールの法則などを着実に実践して、
海外にも製造拠点を設け、地元の企業の中では
伸び盛りの会社です。
外国人労働者や実習生の受け入れや、障害者の受け入れも積極的に
行っており、働く人が均質化というより多様化の企業文化の中で、
積極的なコミュニケーションをひとつの軸にして、
社内が機能しているような気がします。
トップが会社の意義・目的・方向性・業績などを明確にすることで、
労使間で出来るだけお互いに理解し、誤解や憶測を生まないような組織風土に
なっているのではないでしょうか?
お客様から教えていただくことが本当に多いです。